78nanahachiストーリー

20160728-7788

みんなが教えてくれた78nanahachiの魅力

「こんな近くにこんな場所があるとは気づかなかった。ここで食材の野菜を育ててみたい。明日、土がわかる人を連れてきていいですか?」

そう、言ってくれたのは、隣町でココロとカラダにやさしいごはんを提供している3552食堂のシェフでオーナーの成田さんでした。

「この土は、なんでも育つ素晴らしい土だ。最高の黒土ですね。どんな作物でも育ちますよ」

そう、言ってくれたのは、地元で17年自然食材のお店を営んでいるサンスマイルの松浦社長でした。

「畑を貸してもらえませんか? 自分の生徒にも実践の場として紹介したい」

そう、言ってくれたのは、無農薬・無肥料で自然栽培野菜の生産販売をしている明石農園の明石さんでした。

「納屋をいっぱい見てきたけど、これほどの納屋は見たことがない」

そう、言ってくれたのは、納屋の古さを活かし、ノスタルジックに改装・改築してくれたホームスパイスの盛さんでした。

たくさんの人が発見してくれた78nanahachiの魅力。

どう扱ってよいかわからなかったこの土地が奇跡に満ち溢れていることを、私はついこの間まで知りませんでした。

78nanahachiとわたしのはなし

結婚後、子育て期の10年程を隣町のマンションで暮らしていました。

義母が亡くなったことをきっかけに、代々受け継ぐ農家の夫の実家のある、ふじみ野市に転居。

高齢の義父との同居と、畑のある生活が始まりました。

サラリーマン家庭に育った私にとって、自宅の目の前に広がる畑は未知の世界でした。

庭には古い樹木、梅の実がポトポト落ちるのをどうしてよいものかわからず、3年程見送りました。

畑には草が生い茂り、端から草取りをするも、数週間でまた草原になる。

繰り返しの草取り作業に意味を見いだせず、むなしさを感じることもありました。

環境の変化、体調の変化から間もなく義父に認知症の症状がみらるようになり、昼夜逆転の生活が続くようになったため、パート務めを辞め、義父から、野菜作りを教えてもらうことにしました。

畑のことになると、本領発揮する義父は監督そのもの。

土づくり、畝づくり、種まき、間引き、芽かき、追肥のタイミング。

一から丁寧に教えてくれました。

新月には真っ暗に、満月には影ができるほど明るい畑。

天体の動きや季節の移り変わりが、作物にとっても大切なことを知りました。

畑という共通の話題もできて、明るくなった義父は、認知症と思われる症状も少しずつ改善していき、同時に私自身も癒されていきました。

畑仕事をしていると、ご近所農家さんとの交流も増え、野菜や果実の保存法など、いろいろなことを教えてもらいました。

塩と赤紫蘇だけで漬けた梅干しの味、キビ砂糖につけた梅シロップの味は滋味深く、手作りの味のおいしさを知りました。

もう梅の実を無駄にすることもなくなりました。

手前味噌つくりも始め、身近な友達とともに、仕込み会を楽しむようになり、「季節の家しごとcafe」として、味噌の仕込み会、梅シロップ作り、バジルペースト作り、などを自宅で開催。

季節ごとのつくりおきは、少し手間はかかるけれど、何気ない毎日の食卓を豊かにしてくれました。

ご先祖様から受け継いできたこの場所の自然の恵みと触れ合っていると、豊かに暮らすことの輪が広がり、いつか地域や社会に役にたつ場所にならないだろうか、という思いが強くなり、

2016年春、敷地内に鎮座する、古い納屋をリノベーションし、そこから見える風景と音を感じ人が自然の一部になれるようなスペースが完成。

「納屋と季節の畑あそび 78nanahachi」が始まりました。

毎月5日は「畑あそびの日」として、コミュニティスペースや、ワークショップスペースをオープンしています。